ズームでバッチリ

bdcc.exblog.jp

ズームコーポレーション〈撮影・HP制作・デザイン・猫のいる会社〉

ブログトップ | ログイン

星の王子さまを読んで

「星の王子さま」
誰もが知っている有名な物語。
でも、この物語を私は読んだことがありませんでした。
私が生まれた時から
自宅の本棚に、この本はありました。
「サン テグジュペリ」の
星の王子さま。
私は少しづつ子どもから大人になる度にこの本のページを
ペラペラとめくっては絵を眺め、
星の王子さまの可愛い挿絵と
兄が子どもの頃に描いたであろう落書きを眺めるのみでした。
星の王子さまを読んで_d0214221_05280814.jpg
ボロボロになった、
古ぼけた本の表紙。
上製本で仕上げた丁寧な作り。
星の王子さまを読んで_d0214221_05284335.jpg
ところどころ、破れたページは、セロテープが貼られてます。
星の王子さまを読んで_d0214221_05285895.jpg
「こうじ」とクレヨンで文字が、ランダムに書かれています。
私の兄の名前です。ひらがなの字を覚えたてだったのでしょうか?
よく見ると、字が逆さまです。
昭和三十七年十一月二十七日
第一刷発行
訳者 内藤濯(ないとう あろう)と記されてあります。
岩波書店の発行です。

なぜか、私は、この本を
読むことができないでいました。
ある日、ふと立ち寄った書店で
可愛いデザインの「星の王子さま」の
本を見つけました。
素敵な装丁だったので
遂に・・・
やっと読む気になったのです。
長い道のりでした。
星の王子さまを読んで_d0214221_05300192.jpg
訳に河野万里子さんの名前が
記されてます。
しかも、ミニうちわのおまけ付きです。可愛い!
星の王子さまを読んで_d0214221_05301646.jpg
発行は新潮社です。
あっという間に読めました。
長年のモヤモヤがスッキリしました。
星の王子さまを読んで_d0214221_05310643.jpg
中はこんな感じです。
そして、本屋でまた別の
「星の王子さま」を見つけました。
星の王子さまを読んで_d0214221_05305098.jpg
読んだばかりなのに
また買いました。
そしたら、またおまけが・・・。
4種類の中から選べました。
猫好きなんで嬉しいです。
「よまにゃブックバンド」だって!
星の王子さまを読んで_d0214221_05311714.jpg
発行は集英社で
こちらは、文字が横並びです。
本に親しみやすく
対応されているのでしょうか?
出版社も頑張ってるな!と思いました。
そして、前から気になっていた
「珈琲と文化」という専門誌。
この中に星の王子さま関係の記事が
連載されてます。
星の王子さまを読んで_d0214221_05303053.jpg
この本は京都の直焙煎珈琲の壺中珈琲店さんが、時々、珈琲と一緒に
送って下さるのですが、
この冊子の中には
「星の王子さまの暗号」と題して、
この物語の研究をされている方の記事が掲載されています。
星の王子さまを読んで_d0214221_05303973.jpg
星の王子さまとキリスト教の聖書の
内容にスポットを当てた記事です。
椚山義次(くぬぎやま)さんという、
ヘブライ文学研究所の代表の方の
非常にマニアックな記事なのですが、
なぜか、心にひっかかるものがあり、
合わせて、その暗号とやらを
文章を読み探究してみました。
いなほ書房の珈琲業界の専門誌です。

先日買った青い表紙の集英社の本は
池澤夏樹さんという方が
翻訳されてます。
この方の訳の本の最後のあとがきには
キリスト教的な要素が物語の中にところどころに表現されていると、
自ら語られていました。
星の王子さまを読んで_d0214221_05312307.jpg
物語の元はフランス語なので、
私達は翻訳された後の日本語を
読んでいます。
それぞれの出版社で翻訳される方の
感性により、ちょっとずつ
捉え方が変わるもんだなぁと
思ったのです。
あと、本のタイトルですが
フランス語のタイトルを直訳すると
「小さい王子さま」なのですが
それではしっくりこないため、
岩波書店の訳者の内藤濯さんは
「星の王子さま」とタイトルに付けられたそうです。
実際に「小さい王子さま」で
出版されている本もあるようです。
調べていたら色んなことを
知ることができ
「サン テグジュペリ」の存在に
興味を持ったのです。
星の王子さまを読んで_d0214221_05354461.jpg
物語りには
赤い薔薇の花がでてきます。
物語にどっぷりはまりながら
自宅の薔薇の花に
水やりをしていたら、なんとなく
王子さまの気持ちに
近づいたような気がしたのです。
星の王子さまを読んで_d0214221_05355686.jpg
最近見た夜空です。
月の側に金星でしょうか?
微妙な距離が
織姫と彦星のようにも見えます。
星の王子さまは、どんな気持ちで
この星空を眺めていたのでしょうか?
この物語に出てくる言葉、
「肝心なことは目では見えない
フランス文学の美しい物語に
一歩踏み入れたような気がしました。
人間、たまには読書も
必要なのでしょう。




by ryudesign | 2020-09-10 22:22 | その他の日記

by ryudesign